ブレーキがきかへんやんけー
噴水事件こら数ヶ月すぎたころ、運転にも慣れスイスイと市内を運転し営業する。
その日も調子に乗り自由快適に音楽全開の窓開けっ放しで運転していた。
ある日の午前中ある営業先に荷物を届けに行き、そのまま会社に帰ろうとして運転していた。
その時事件は起きた。
ブレーキがきかないのだ。
いくらブレーキペダルを踏んでも車は止まらない。
めちゃくちゃビビる。
だってこんな経験ないから。
でも僕はアホやから車を停めることをせず今の状態を把握しようと車を発進しながら色々試す。
ホントにブレーキペダルは意味がないのか?
全くきかない。
次はサイドブレーキ!
あっこれはきく!よかった!なんとかなると思った。
そしてエンジンブレーキもきくことがわかった。
そしてこの時の僕はどうかしてたんだと思う。
「行ける所までいこう」
とそのままブレーキがきかない車に乗って走りだしたのだ。
いつもなら会社までおよそ20分ぐらいの距離。
はたして無事たどり着けるのか。
超安全運転を心がけていた僕は時速20以下で真昼間の市内の公道を走り続ける。
平坦な道だけではなかった。
もちろん登り坂も下り坂もあった。
1番慎重になってドキドキしたのは下り坂!
本当に泊まることができるのか?
頼む止まってくれ!
当たるな!止まれ!
と何度も叫ぶ!
超安全運転で超スローな車は他の車からしたら超迷惑でたまらなかったと思う。
ただ、その時の僕は完全に開き直っていてある使命感さえ抱いていた。
「この車を無事会社まで届けるんだ」
と。自分の安全や他の車の安全よりブレーキがぶっ壊れれてる車を優先する。
頭がイカれてたと思う。
そんな迷惑な車は見事何事もなく会社まで着き無事修理工事まで届けることができた。
後にも先にもこんな経験はこのときだけ。
絶対真似はしないでください。
フリではないですから!
バーイちゃ!
アメフト部の異端児へ続く