噴水事件
大学を卒業して初めて入った会社は飛び込み営業が主の営業会社!
来る日も来る日も現場に行きゼネコンの人に資材を買ってくれと走り続ける。
免許も取り立てでバンで営業をしてたっけ。
ある時、会社の社屋が古くなってきたからと建て直しが決まる。
いつも車を停めてた場所はなくなり社駐車スペースが新社屋の工事現場になった。
その工事現場は簡易トイレがポツンとあるどこにでもある工事現場。
その工事現場はちょっと縦長で狭いので車を横向きで駐車させていく。
その日もいつものように工事中の新しい駐車スペースに車を停めようとしていた。
車を簡易トイレの前につけてバックで駐車をする。
そうバックで駐車をするんだ。
簡易トイレの前につけていつものようにバックした。
と思ったのは僕だけで車は勢いよく簡易トイレをぶっ刺した!
ブレーキとアクセルを踏み間違えたのだ。
車は簡易トイレに突っ込んでウーンウーンと唸ってる。
僕は気が動転してずっとアクセル全開だったみたいだ。
助手席に乗ってた友達が冷静に「ブレーキ」と言ってくれたのでブレーキを踏めた。
そしてドキドキしながらバックすると
「バーーン」
という音と共に水が吹き出し
「温泉が湧いたーーー」
とも言わんばかりの噴水を作ってしまった。
ポカーンっと口があいたままだった。
ヤバいと思ったのと気が動転してたのとでどうにかして噴水を止めようと思い手で噴水を止めようとする。
止まらない。
噴水の止め方なんかわかんないから身体を噴水の上に覆いかぶせ無理やり止めようとする。
それでも止まらない。
身体はビショビショ。
横では友達が爆笑してわらいころげてる。
地獄のような時間がすぎていく。
時間にして約2分くらい。
僕には1時間にも2時間にも感じていた。
わけがわかんなくなってパニックになっとるとこへ友達が水栓を閉めて噴水を止めた。
新卒3ヶ月目で噴水を作った僕は全国展開してる会社の中で一躍有名になってしまった。
噴水男として。
アクセルとブレーキは本当に間違ってはいけないとこの時学びました。
全ての人にハッピーを。
ブレーキがきかへんやんけーへ続く